お笑い芸人の小藪一豊さんといえば、歯に衣着せぬ物言いで有名です。「すべらない話」でも、その毒舌キャラで、大人気ですよね。
そんな小藪さんの、『プリン』という楽曲に込められたエピソードが感動的と話題になっています。普段の毒舌キャラとのギャップに、目が潤むこと間違いなしです。
『プリン』は、小藪さんの母・英津子さんとの思い出を綴った曲です。「母親に愛されていると感じたことはない」というほど、厳しいお母さんだったそう。
普段テレビでは弱さを見せない小藪さんが歌うからこそ、悲しみや説得力が伝わってくるのだと思います。
そんな厳しい小藪さんのお母さんがガンで入院しました。「普段サバサバしていて、電話もめったに掛けてこない。そんな母親から入院すると電話が来たとき、これは死ぬなと思いました。」と話します。
ベッドで意識が朦朧する中、お母さんが言った言葉は「ヘリコプター、よかったなあ」だったそうです。
この言葉の真相は、小藪さんの幼少期にさかのぼります。小さい頃、おもちゃやプレゼントをもらったことがなかったそう。そんなお母さんですが、唯一ヘリコプターに乗るのは許してくれました。
「これ、高いで?」と気を遣う小藪さんに対し、「ヘリコプターなんて、一生で乗れるかわからん。経験や。」と言って乗せてくれたそうです。
小藪さんの母・英津子さんは、「普通のことは経験させなくていい。よその子が経験しないようなことを経験させたい。」と言っています。
普段はとても厳しいながらも、小藪さんに対する愛情が伝わってきます。
意識が朦朧とする中、英津子さんは「モロゾフのプリンが食べたい。」と言いました。英津子さんは、モロゾフのプリンが大好きだったそう。
自分の死が近いことを悟り、最後に大好物のプリンを食べたくなったのでしょう。
お母さんの言葉を聞き、バイクを飛ばしてプリンを買いに行きました。買って戻ってくると、病状がひどくて、食べれなかったそうです。
前から大好物だとわかっていたのに、なんで今まで買ってきてあげられなかったのかと、ひどく後悔しました。他の人には、そんな後悔して欲しくないという思いから生まれたのが『プリン』です。
小藪さんがこの話を、「徹子の部屋」で話したところ、芸人キラーの黒柳徹子さんも涙しました。
普段テレビでは涙を見せることがない、黒柳徹子さん。その黒柳徹子さんをも涙させた小藪さんのトーク力はさすがのものです。
『プリン』に込められた感動的なエピソードを紹介しました。
小藪さんが体験したことから、他の人には自分のような後悔をして欲しくないという思いがひしひしと伝わってきます。みなさんは、後悔しないように、身近な人たちを大切にして生きてくださいね。